上海の人は海外通販でチョコレートをよく買う。北京の人は空気清浄機をよく買う。淘宝(タオバオ)のグローバルネットショッピングサイト・全球購がこのほど発表した海外通販の報告書「十年海淘報告」は、ビッグデータを用いて各都市の海外通販の傾向を明らかにすると同時に、中国の海外通販消費の変遷を描き出した。この10年間に中国人の海外通販の「版図」は拡大を続け、関連国は100カ国・地域を越えるとともに、取引商品の種類もますます豊富になり、233万種類を超える商品が売られているという。「京華時報」が伝えた。
海外通販10年の大きな出来事
2005年:キーワード「ルイ・ヴィトン」
海外通販はぜいたく品から始まり、中国人のぜいたく品への理解はルイ・ヴィトンから始まった。この年に淘宝の全球購が開設された。
2008年:キーワード「香港の粉ミルク代理購入」
2008年に三鹿集団の粉ミルクからメラミンが検出される事件が起こり、淘宝全球購では海外粉ミルクの受注件数が前年比118%増加した。
2011年:キーワード「アバクロンビー&フィッチ」
この年に米国の代理購入が始まり、米国のトップカジュアルブランドのアバクロンビー&フィッチがこの年に米国からの代理購入で最も人気を集めた商品になった。
2014年:キーワード1「日本製生理用ナプキン」
国産ブランドの生理用ナプキンに蛍光剤が含まれていることが明らかになった。この後、日本製の生理用ナプキンブランドの全球購プラットフォームでの平均売上増加率は約60%に達した。
2014年:キーワード2「純血種アルパカ」
淘宝全球購で6月に純血種アルパカを売り出したところ、3頭が2秒で完売した。
2014年:キーワード3「日本製便座」
日本円のレートと日本の税率が下がり、2015年の春節(旧正月)期間にソーシャルネットワーキング・サービスが後押ししたことを受けて、日本製の便座が日本での買い物リストの筆頭に挙がった。春節前後の淘宝での「日本製便座代理購入」の検索指数も4.9倍に跳ね上がった。
2015年:キーワード「ひみつの花園」
大人の塗り絵ブック「ひみつの花園」は2013年に英国で出版され、15年3月に米国アマゾンの同類書籍の売上ナンバー1になった。15年の春から夏にかけて中国のネット上でも大人気となった。淘宝全球購でのオリジナル本の検索回数は20倍に増えた。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年8月11日