「南京!南京!」のスチール写真
ニコニコ動画が放映を決定した中国の三部作のうち、映画「南京!南京!」は2011年に日本で小規模な公開が2回あったのみで、ドキュメンタリー「1937年南京記憶」は未だ日本で公開されていない。ドキュメンタリー「靖国 YASUKUNI」は最終的に日本で上映されたものの、様々な妨害を受けて延期となった作品だ。これら日本の中国侵略戦争や歴史問題を描いた作品は一部日本メディアに「反日作品」とされ、日本の映画館やテレビでの上(放)映は右翼勢力の度重なる妨害を受けた。
ドワンゴ社は取材に対し、今後ニコニコ動画はいわゆる「反日作品」だけに留まらず、日本で視聴できない各国の作品も配信していくとしている。ドワンゴ社は、「視聴しなければ議論は生まれない。ニコニコ動画は日本のネットユーザーにこれらの作品を視聴してもらうことで、話題と考える機会を提供したい」とし、予想される批判や妨害などに対し、「それらが原因で放映を中止することは考えていない」と述べている。
前述の三部作以外に、「ニコニコドキュメンタリー」では日韓の歴史問題を描いたイギリス制作のドキュメンタリー「The Ties That Bind: Japan and Korea」、日本軍の朝鮮半島での植民地統治時代を描いた韓国のドラマ「カクシタル(Bridal Mask)」、世界の米軍基地に関する問題を描いたドキュメンタリー「誰も知らない基地のこと」など8部作が配信される予定だ。
「人民網日本語版」2015年7月22日