中国民政部が先月発表したデータによると、中国の昨年の離婚件数は363万7000組となり、離婚率は12年連続で上昇した。だが結婚問題に詳しい北京大学の馬憶南教授は、若い世代の結婚に対する「ゆるい」態度が離婚率上昇の要因だという見方に否定的だ。
馬教授は「若い世代は結婚前に試験的な意味合いで同居を始める人も多く、上の世代に比べ慎重だ。特に男性は、結婚前に住宅を用意しなければならないなど経済的なプレッシャーも大きく、いい加減な気持ちで結婚に踏み切れない」と話す。
その上で、離婚率上昇の背景には中国特有の「421式家庭」があると指摘する。中国では、一人っ子世代が結婚し、両親4人・夫婦2人・子供1人という「421式家庭」を形成するのが一般的だ。本来であれば夫婦間の些細な問題も、双方の親が入り込むことで、トラブルはより増幅される。親世代の介入は往々にして「破壊的」なものであり、その破壊力は極めて大きい。(提供/レコードチャイナ・編集/SC)
「人民網日本語版」2015年7月20日