商務部(商務省)の沈丹陽報道官は、「年間の消費市場は、全体的に安定を保ちながらやや上昇する情勢が続き、安定した経済成長に対して、引き続き重要な役割を果たしていくだろう」と述べた。
国家統計局の統計データによると、2014年、GDP成長率に対する消費支出の寄与度は50.2%と、2013年の48.2%を上回った。沈報道官はこれについて、「消費・投資・輸出は、経済成長をけん引する『トロイカ』だ」とコメントした。このほど出版された「中国統計抜粋」のデータによると、2014年、GDP成長率に対する最終消費支出の寄与度は50.2%に達し、2013年比2ポイント上昇、投資の寄与度を1.7ポイント上回り、経済成長をけん引する「最大の動力」となった。
5月の輸出入額は前年同期比(以下同)9.7%減の1兆9700億元(1元は約20円)だった。
税関の統計データによると、5月の輸出額は2.8%減の1兆1700億元、輸入額は18.1%減の8000億元、貿易黒字は65%増の3668億元。ドル建てで計算すると、5月の全国輸出入総額は9.3%減の3220億ドル。そのうち輸出額は2.5%減の1908億ドル、輸入額は17.6%減の1313億ドル、貿易黒字は64.2%増の595億ドル。
2015年1月-5月、新たに設立された外資系企業は前年同期比9.6%増の9582社、同時期の実行ベース外資導入額は同10.5%増の3309億5千万元(1元は約20円)だった。
データによると、5月に新たに設立された外資系企業は前年同期比14.0%減の1792社になった。同時期の実行ベース外資導入額は同7.8%増の573億5千万元だった。
沈報道官は記者会見で、「1-5月の外資導入には、▽サービス業の実行ベース外資導入額が引き続き増加▽主要国・地域の対中国投資額が安定を保つ▽東部地域の実行ベース外資導入額が比較的速い成長を維持――という三つの特徴が見られた」と述べた。
2015年1-5月、中国の国内投資家は世界146カ国・地域にある3426社の海外企業に対して直接投資を行い、非金融類の投資額は前年同期比47.4%増の2783億6千万元(1元は約20円)に達した。
同時期、EU、ASEAN、中国香港、米国に対する中国大陸部からの投資額の増加は著しく、対EUは前年同期比367.8%、対ASEANは78.4%、対香港は66.7%、対米は37.4%それぞれ増加した。対日本と対ロシアはほぼ横ばいだった。これに対し、対オーストラリアは42%低下した。
(編集JZ)
「人民網日本語版」2015年6月30日