世界最大の民間自然保護団体「世界自然保護基金(WWF)」は1961年スイスで設立された。当初のロゴは、当時、ロンドン動物園にちょうどやってきたジャイアントパンダにインスピレーションを得て、英国環境学者・芸術学者のジェラルド・ワターソン氏がWWFのために描いたスケッチをもとに、創設者の1人、ピーター・スコット卿がデザインして作った。ピーター・スコット卿は、「面白くて、わかりやすいパンダのイメージは世界中の人々から愛されるシンボルになれる。しかもパンダは黒と白の2色だけなので、ロゴとして見た時に、視覚的なインパクトがある上、インクも節約できる」と語った。これ以降50数年間、このジャイアントパンダはWWFを代表するシンボルマークとなった。