魚が好物だが、実際捌くとなると手が汚れるし、面倒くさい、という人も多い。重慶市璧山区の一部の飲食店では、この作業がすでに機械化されている。この魚捌きの「神器」を発明した退役軍人の竜沢良さんは、地元で一躍有名人になった。重慶晨報が伝えた。
3世代に渡る改良を経て、竜さんは2013年5月、第4世代全自動魚捌き器の開発に成功した。竜さんはこの発明で、CCTVの科学教育番組「発明大好き」にも出演したことがある。装置内には太さを調節できる2つの筒があり、魚の体に密着する。チェーンの動きでこの筒が動き、腹を捌くと同時に鱗をとる。竜さんは7人の調理師を呼び、この魚捌き器と試合をさせた。魚捌き器は30分で約5キロの魚を30匹処理し、人間チームに完勝した。
竜さんは、「現在、第8世代魚捌き器の改良に取り組んでおり、来月にも第9世代を発売する見通しだ。第8世代はさまざまな種類と大きさの魚に対応できるが、4000W以上と電力の消耗が激しい。第9世代はこの不足を補うことができる。魚の種類や大きさの制限がなくなるほか、どんな場所でも使用できる」と述べた。
竜さんはこのほか、中国初の魚用カッティングマシンを発明した。機械にカットされた切身は厚さとサイズが均等で、人の手で切るよりも食感が優れている。竜さんは2件の発明成果により、5件の発明特許と6件の実用新案権を取得した。この2件の発明のために、すでに150万元(1元は20円弱)の開発費を費やしたという。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年5月28日