無人機が水面をかすめると、さまざまな水質検査データがリモートセンシングなどの手段によりデータセンターに送られる。特定のソフトがこれを分析し、各種環境データを通じ観測点の配置を最適化する――。2015年第13回全国中学生水科学技術発明コンクール「ザイレムカップ」の結果が、このほど浙江省寧波市北倉区で発表された。湖北省水果湖第二中学の柯師さんが、「水資源保護に基づくクロロフィル反転無人機の設計」により発明チャンピオンに選ばれ、中国を代表しストックホルム青少年水大賞の決勝戦に出場することになった。科技日報が伝えた。
電流計、青い液体で満たされたガラスの水槽。水槽の中には電極が設置されている。スイッチを入れてから数分後、水の青い色が薄まった――。杭州市第二中学の陳致さん(高校2年)が発明した、この電気酸化浄水装置は、高校生の部の特等を受賞した。この発明は特許証書を取得済み。淳安県環境保護観測ステーションなどが同校および陳さんと意向書を締結しており、千島湖で大規模な試験を実施し、水の不純物や微量のシアノトキシンの除去を試みる計画だ。
本コンクールは環境保護部(省)宣伝教育センター、ザイレム社、寧波市北倉区政府が共催。18の省・直轄市・自治区で選考に合格した、400件弱の推奨プロジェクトが参加した。組織委員会の専門家の審査により、39件のプロジェクトが決勝進出を果たし、初めてスウェーデンでの決勝進出をかけて争った。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年5月28日