現地住民はごみ分別収集実験を参加
■日中の環境協力は日中関係強化に向けたエネルギーとなる
―――中日の環境協力の取り組みは両国関係に影響を与えると考えますか?
2014年の末、第8回日中省エネ・環境総合フォーラムが北京で開催されました。これは2014年11月の日中首脳会談後、初めて開催された大型の日中間環境イベントでした。日中関係が改善に向け、両国の環境協力はますます強化されるのではないでしょうか。日中関係は、政治的なレベルだけではなく、貿易等のビジネスの関係、一般市民による民間交流、研究者による学術交流、そしてJICAの取り組みを含めて、様々な重層的な取り組みによって成り立っています。我々が力を尽くす環境保護の取り組みも、日中関係強化に向けた一つのエネルギーとして寄与しているのではないでしょうか。JICAは、これまで35年にわたり、環境、農業、保健医療、社会福祉、四川大地震復興等、多数の分野において、中国との協力プロジェクトを展開してきました。2012年までに、JICAを通じた中国の技術協力プロジェクトは123件に達し、この間に8,744名の日本人専門家を中国に派遣し、中国からは34,445名の研修生を日本に受け入れました。JICAは現在も中国との間で、大気汚染や水質汚濁等の環境問題等地球規模の解決や法整備等の分野において協力を展開しています。
私が担当した本件プロジェクトについては、政策提言書の提出で一段落しますが、同時にこれは始まりの一歩でもあります。これらの成果が中国の第13次5ヵ年計画の中にしっかりと反映されて行くことを期待しています。(編集LX)
「人民網日本語版」2015年5月19日