しかし、単一に近い民族国家では、微笑みの意味が比較的複雑で、笑顔は尊卑上下といった観念をも表す。日本はその最たる例だ。
論文の主要執筆者、ウィスコンシン大学のPaula Niedenthal教授は「人間は、互いに共通の言語や文化を持たない場合、非言語的な方法を用いて感情を伝える必要に迫られる。そうしないと、他人が何を考えているのか、どう思っているのか、好きなのか嫌いなのか、全くわからないからだ。これらの情報は、商業活動や統治を促進し、人々の生存や繁栄を実現する上で、どうしても伝える必要のある情報だ」と述べている。
同研究は32カ国の5千人を対象とし、異なるシチュエーションにおける反応を検査した。研究結果は「米国科学アカデミー紀要」に掲載されている。
研究の結果、最も無表情だったのは香港人で、以下、インドネシア人、バングラデシュ人、ロシア人、スイス人が続いた。(編集XM)
「人民網日本語版」2015年5月11日