英国の大学評価機関Quacquarelli Symonds(QS)はこのほど、科目別世界大学ランキング(2015年度版)を発表し、評価対象となっている36科目において、中国大陸部の大学7校がトップ50入りした。QSは、「中国が過去数十年かけて行ってきた高等教育に対する投資の成果が出始めている」と評価している。 環球網が米経済誌「フォーブス」の公式サイトの発表を基に報じた。
QSのBen Sowter リサーチ部長は、「中国の大学の成功は、世界における実力の構図の変化とも一致している。特に科学やエンジニアリング、数学などの科目において、アジアの教育機構が現在、米国や英国のライバルとなっている。中国大陸部や香港の大学の順位は、科目ごとに大きくことなるものの、全体的に見るとその勢いは顕著。中国大陸部の高等教育の質が向上していることを示している。つまり、中国国内にある世界レベルの大学が、さらに多くの学生に、世界レベルの教育を提供できるようになっているということ」と分析している。
同ランキングにおいて、ランク入りしている中国大陸部の大学の数は、世界で5位、アジアだけを見ると1位(僅差で日本が2位)。トップ50入りしている大学のうち、中国のトップ3は北京大学、清華大学(北京)、上海交通大学だった。
アジアの大学だけを見ると、香港大学が、シンガポール国立大学と東京大学に次いで、3位だった。ランク入りした科目数を見ると、依然として先頭を走っているのは米国の大学。中でもマサチューセッツ工科大学やハーバード大学が多くの科目において上位を独占している。(編集KN)
「人民網日本語版」2015年5月4日