中国南車株洲電力汽車有限公司が発表した情報によると、同社傘下の浙江南車電車有限公司が開発した電気二重層コンデンサ(スーパーキャパシタ)車両「18メートル級スーパーキャパシタBRT高速路線バス」「12メートル級スーパーキャパシタ路線バス」が、寧波市でラインオフし、お披露目となった。科技日報が伝えた。
中国南車株洲電力汽車有限公司の周清和董事長(会長)によると、上述したEVバスは空中に給電線を架設する必要がなく、バス停に充電スポットを設置すれば、乗客が乗り降りする30秒内に充電を終えることができる。走行距離は5キロ以上に達し、循環・往復しながら運行できる。制動時や坂道を下る際に、80%以上のブレーキのエネルギーと位置エネルギーを電力に変換し、これを充電することで再利用できる。同じ運行状況であれば、エネルギー回生能力を持たないバスの電費性能を約3−5割上回る。車両はノンステップ、アルミ合金ボディなどの軽量化技術を採用し、その他のリチウム電池低速充電EVバスの重量を約1.2トン下回る。また中国南車が独自開発した、96%の高効率を誇る永久磁石同期電動機を搭載し、低騒音・低電費・無汚染という特長を持つ。
中国南車の首席専門家の楊穎氏によると、同バスのコア部品である有機体スーパーキャパシタは高性能カーボン材を採用し、安全性が高く、充電・放電を100万回以上繰り返すことができる。使用可能な環境は中国全土で、使用寿命は12年。同部品はリチウム電池の安全性が低く、環境保護性能が低く、充電速度が遅く、低温地帯で効果が低下し、使用寿命が短いという不足を補った。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年4月17日