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日本人女性と中国人軍人の戦下の恋 60年後に合葬 (3)

人民網日本語版 2015年04月08日11:25

何度も武漢に訪れ杜さんの墓参りをしていた生前の溝脇さん

■30年を経て、再び海を渡りあなたに会いに来た

溝脇さんは一貫して約束を実行してきた。1987年、中国を離れてから32年後、ついに第2の故郷の地を再訪し、様々な方法で杜さんの生前の戦友や杜さんの妹(欧陽さんの母親)である庹友生さんに連絡を取り、杜さんの墓参りをしたいという希望を伝えた。しかし、様々な事情から、杜さんの墓はすでにわからなくなってしまっていた。溝脇さんは2人と相談して、3人で杜さんを偲ぶ記念碑を建てることを決めた。墓石に刻まれた溝脇さんの落款には「あなたの永遠の友人」と記されている。

これ以降、溝脇さんは何度も中国に訪れて墓を参り、庹さん一家と連絡を取り合った。毎回中国を訪れる度に、お土産を持ってくることも忘れなかった。庹暁林さんは、「溝脇さんは心優しく、善良で、私たちにもとても良くしてくれて、まるで家族のようだった」と溝脇さんのことを振り返った。

■永遠の友人とともに永遠に眠る

2012年、溝脇さんは83歳で亡くなった。溝脇さんは生前、自分が亡くなったら、一部の遺骨を中国の杜さんのお墓に葬って欲しいという願いを語っていた。日本でずっと暮らしていた欧陽蔚怡さんは溝脇さんの信頼と委託を受け、溝脇さんの家族の理解を得た上で、一部の遺骨を杜さんの墓に葬った。

昨年6月、欧陽蔚怡さんは溝脇さんのお骨と形見を武漢に持ち返り、新しくきれいにした杜さんの墓の中に入れた。こうして、60年を経た上で、ついに恋人たちは一緒になった。

これは実際にあった愛の物語の結末だ。2人は半世紀以上もの間、離れ離れとなっていたが、溝脇さんの揺るぎない愛が、一生思い続けてきた人と一緒になることを実現させた。(編集MZ)

「人民網日本語版」2015年4月8日         


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