中国消費者協会は、このほど、洗濯機55種類に対して行った比較テストの結果を発表した。その結果、27種類のパルセーター式洗濯機の中で、パナソニックや三洋の商品などを含む6割の洗濯機の洗浄効果は良好とは言えなかった。一方、ドラム式洗濯機では、供試洗濯機20種類のうち、ハイアール、キャンディ、康佳(コンカ)、SKGの4種類の洗濯機の洗浄効果が良好ではなかった。中国経済網が伝えた。
中国消費者協会によると、今回の比較テストでは、パルセーター式洗濯機30種類(標準洗濯容量2キロ~7.6キロ)、ドラム式洗濯機25種類(標準洗濯容量6キロ~8キロ)の計55種類の洗濯機をテストした。供試洗濯機のうち、3種類のパルセーター式洗濯機と5種類のドラム式洗濯機は、GB12021.4-2013「電気洗濯機のエネルギー消費効率限定値及びエネルギー消費効率レベル」の改正耐用年数以内に購入したもの。これらの供試洗濯機は2004年版エネルギー消費効率限定値のもので、今回はこれら8種類の洗濯機を単独で比較してみた。
洗浄比とは、供試洗濯機の洗浄度と標準洗濯機の洗浄度を比較したもので、標準的な洗濯物の汚れの落ち具合を指す。洗浄比の数値が高ければ高いほど、標準的な洗濯物の汚れ落ちが良くなる。比較テストの結果、4つ星以上の評価を得た洗濯機は良好な洗浄力を有していると評価される。ドラム式洗濯機の洗浄力は一般的にパルセーター式洗濯機よりも高い。パルセーター式洗濯機27種類のうち、有名ブランドの三洋、小天鵝(リトルスワン)、オークマ(AUCMA)、TCL、東菱威力、パナソニック、海信(ハイセンス)、惠而浦(whirlpool)、格蘭仕(Galanz)、揚子、櫻花、現代(ヒュンダイ)の6割近い洗濯機の洗浄力が良好とは言えなかった。ドラム式洗濯機20種類の中では、ハイアール、キャンディ、コンカ、SKGの4種類のブランドの洗濯機の洗浄力が良好ではなかった。
一般的にドラム式洗濯機の洗浄度は高く、パルセーター式洗濯機の洗浄度は劣る。今回の比較テスト結果でも、パルセーター式の供試洗濯機の洗浄度は相対的に低かった。このほか、今回の比較テストの結果によると、供試洗濯機のエネルギー消費量や節水度はすべて良好だった。パルセーター式洗濯機の洗浄時の音は相対的に静かで、ドラム式洗濯機の振動は相対的に小さかった。また、ドラム式洗濯機の脱水性能は比較的良好だった。ただし、効率ラベルの表記方法は統一する必要がある。(編集MZ)
「人民網日本語版」2015年3月11日