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中国警察、屈折型銃器「コーナーショット」を配備

複数の国の警察が中国製の導入を希望

人民網日本語版 2015年03月09日16:20

上海の特殊警察が、銃身を左右に折り曲げて発射する屈折型銃器「コーナーショット」を使って訓練を行っている一連の写真が、このほど公開された。この銃を持つ狙撃手は、壁際に身を隠したまま、視野に入らない場所をめがけて「曲線的な射撃」ができる。この銃は、北京・広州・新疆維吾爾(ウイグル)自治区警察など、中国各地の特殊警察隊や武装警察隊に広く導入されている。香港紙「サウスチャイナ・モーニング・ポスト(南華早報)」の記事を引用して環球時報が伝えた。

銃身を左右に折り曲げて発射するという考え方は、早くから生まれていた。塹壕に身を隠して射撃する兵士のために、英国軍やドイツ軍は、曲射アタッチメント(湾曲する銃身)を銃口に取り付けて使う銃を開発した。現在使用されている「コーナーショット」の原型は、市街戦が絶えないイスラエルで誕生した。イスラエルが2003年に開発した屈折型銃器システムは、市街戦という特殊な状況での戦闘に適した兵器だ。イスラエル国防軍と国境警備隊によるヨルダン川西岸とガザ地区における一掃作戦では、「コーナーショット」が頻繁に利用された。

中国が開発した「コーナーショット(写真)」の外観は、イスラエルのコーナーショットと極めて良く似ているが、中国は、イスラエル製品との「深い関係」を否定している。2007年に開催された「中国(北京)国際警備用設備展覧会」に「コーナーショット」を出品した中国の関連企業担当者は、「中国製コーナーショットの正式名称は、『非線型観察操作プラットフォームシステム』といい、2006年に開発がスタートした」と説明した。

同担当者は、このシステムは、2つの部分で構成されていると指摘、次のとおり続けた。

前の部分は、拳銃とカメラを取り付けることができる照準・射撃装置で、後ろの部分は、システム全体を安定させる銃床だ。銃床部分にはモニターが設置されており、前部分のカメラが取得したビデオ画像を映し出すことができる。同プラットフォームには、92式9ミリ拳銃と5.8ミリ拳銃を取り付けることができる。さらには、小型自動小銃も取り付けることが可能で、威力はイスラエル製をはるかに上回る。だが、中国製「コーナーショット」にも欠点はある。湾曲度は60度にとどまり、イスラエル製のように90度まで湾曲しない。中国大陸部特別警察隊が初めて導入した「コーナーショット」は、イスラエルから調達したもので、価格は12万元だった。だが今では、多くの安い国産製品が生まれており、広大な第三世界諸国での使用に適している。実際に、「警察に中国製コーナーショットを導入したい」と望む声が、多くの国家から上がっている。(編集KM)

「人民網日本語版」2015年3月9日


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