今年の政府活動報告には初めて用いられた表現が少なくない。こうした新語について代表や委員に解説してもらった。新華社が伝えた。
■「権力を有する者は思うがままに振る舞ってはならない」
【文脈】至極簡単なことだが、権力を有する者は思うがままに振る舞ってはならない。各級政府は政府機関の簡素化と権限の地方等への委譲、機能転換を力強く推進するメカニズムを確立し、企業への規制を緩和し、起業に便宜を図り、公正な競争環境を築く必要がある。
【解説】(趙静・全人代代表)最も流行しているネット用語「思うがまま」(任性)を政府機関の簡素化と権限の地方等への委譲に用いることで、生き生きとした、深いものとなった。権限を適所に委譲し、しっかりと管理し、しっかりと機能させることを確保する必要がある。また、仲介サービスを規範化し、政府と癒着している仲介が現れて権力委譲の「隠れ蓑」となるのを防ぐ必要がある。
■「創客」
【文脈】多くの「創客」(アイデアを現実に変える人)が頭角を現し、クリエイティブ産業が大きな発展を見せている。
【解説】(劉群・全人代代表)国が「創客」(アイデアを現実に変える人)を奨励し、小規模・零細企業を力強く発展させるのは、起業革新を奨励するためだ。次の段階では引き続き起業革新環境を改善し、起業支援、プラットフォーム建設、知的財産権の保護といった面から着手し、革新の吸引力が安定雇用を上回り、さらに多くの若者を引きつけるようにする必要がある。
■「書香社会」
【文脈】より多くの優秀な文芸作品を提供し、全民閲読を提唱して「書香社会」を構築する。
【解説】(呉志明・全国政協委員)文化的自信には読書を尊び、文化を尊重する雰囲気が不可欠だ。各級政府は経済の「ハード指標」に注目するだけでなく、文化の「ソフトパワー」も発展させ、文化事業、全民読書のために良好な環境を築く必要がある。