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人民元あわや連続ストップ安 短期間での回復は困難

人民網日本語版 2015年02月27日15:19

2015年に入り、人民元の対米ドルレートは安値圏を推移しており、旧暦の未年スタート後の外国為替市場の動きが引き続き関心の的になっている。26日の人民元スポットレートは、取引開始早々にあわやストップ安という水準に落ち込み、未年の最初の取引日の安値傾向が続いた。アナリストの間には、人民元には一定の値下がり観測があり、短期的には値下がりすることはあっても回復上昇は難しいとの見方が広がっている。人民網が27日に伝えた。

▽2日連続でストップ安に接近

中国人民銀行(中央銀行)が同日発表した人民元の対米ドルレート基準値は1ドルが6.1379元で、前営業日より5ベーシスポイント低下した。だがスポットレートは取引が開始しても、基準値の微小な上昇に歩調を合わせることなく、前日に続いて低下した。この日の最安値は6.26元で、ストップ安となる6.2607元まであと7ベーシスポイントに迫った。

人民元スポットレートには春節(旧正月)連休後に2日連続であわやストップ安という状況が出現したことになる。未年最初の取引日である25日は水曜日で、銀行間外国為替市場の人民元の対米ドルスポットレートは一時は6.26元台まで落ち込み、同日の基準値の6.1384元に対して約1.99%値下がりし、ストップ安の水準まであと6ベーシスポイントと迫った。

▽人民元は短期的には値下がりはあっても回復上昇は困難

現在の業界の見方はどうか。アナリストの間には、人民元には一定の値下がり観測があり、短期的には値下がりすることはあっても回復上昇は難しいとの見方が広がる。国泰君安証券の任沢平アナリストは、「人民元が強すぎれば輸出を抑制する。最近、欧州や米国の購買担当者景気指数(PMI)が好転していることを考えると、人民元レートに対する過大評価はあまりに突然のことだといえ、人民元の基準値が適度に低下することが目下の焦眉の急だ」と話す。興業銀行の魯政委チーフエコノミストはこうした予測に対し、「通年の人民元レートは『n型』の軌跡を描くとみられる。時価総額の低下幅は最大で5%前後になると推計される」と話す。

国家外国為替管理局国際収支司の管涛司長は、「2015年の為替市場について言えば、平静とはいえない一年になることが確実だ。大きな変動や予測を上回ることが、引き続きポスト量的緩和時代における軽視出来ないリスクとなる」と話していた。(編集KS)

「人民網日本語版」2015年2月27日

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