今年に入り為替相場で人民元が対ドルで下落を続けている。1月26日、27日、28日、29日、2月2日には、一時中心レートが1.9%安、1.7%安、1.94%安、1.9%安、1.984%安となり、いずれも、中国人民銀行(中央銀行)が設定する対ドル許容変動幅上下2%に接近した。今月2日の1.984%安は、最近2年で最高の下落率で、中心レートも2カ月ぶりの元安水準に設定された。人民網が報じた。
先週の取引日5日間のうち、4日間で対ドル許容変動幅に接近した。連日、許容変動幅に接近するのは、2005年に人民元改革が実施されて以来、初めて。
今週に入っても、人民元安の流れを引き継いでいる。中国外国為替取引システム(CFETS)によると、上海市場で人民元は前週末比0.0087元の元安・ドル高(0.13%安)の1ドル=6.2597元で終了。一時は2012年10月16日以降最も安い6.2606元 と、中心レートを1.95%下回る水準まで下げた。
人民銀はこの日、対ドルの中心レートを0.02%引き下げ6.1385元と、2カ月ぶりの元安水準に設定した。全先週末(1月30日)比0.0015元の元安・ドル高だった。中心レートの引き下げは3日連続。6.13元付近を上下する局面を引き継いでいる。(編集KN)
「人民網日本語版」2015年2月3日