● 4ランクに分かれる給与水準
各地域の給与水準を分析すると、全国各地を4ランクに分けることができる。
ランクが最も高いのは、北京と上海で、2012年、非農村部の企業に務める職員の平均給与は7万元(約133万円)以上だった。
次のランクは、天津、西蔵(チベット)自治区、江蘇省、広東省、浙江省の5地域。平均給与は5万元(約95万円)以上だった。
第3ランクは、寧夏回族自治区、内蒙古(モンゴル)自治区、青海省、安徽省、新疆維吾爾(ウイグル)自治区、福建省、重慶、山西省、陝西省、四川省、山東省、遼寧省、貴州省の13地域。
その他が第4ランクだ。
第3、第4ランクの非農村部の企業に務める職員の給与は、いずれも全国平均を下回っていた。しかし、甘粛省や新疆維吾爾自治区、黒竜江省など、近年の給与増加速度が全国平均を大きく上回っている給与水準の比較的低い省もあった。
● 発展政策により給与差は縮小傾向
同報告によると、2008年の時点で、中国の地域別の給与の差は2.69倍に拡大し、絶対額の差は3万5565元(約67万5千円)に達していた。しかし、近年、産業構造調整や地域経済の発展が進むにつれ、西部大開発戦略や振興東北工業基地など、中国政府の政策も実施され、10年には2.38倍、12年には2.33倍、とその差は縮まる傾向にある。(編集KN)
「人民網日本語版」2015年2月27日