乳房において、がん組織は他の組織よりも温度が高く、iTbraはそれを検知することができる。商品化されるiTbraは、組織の血流量や温度を観測し、ガン組織の有無を判断する。iTbraの内部には小型センサーが組み込まれている。iTbraは現在、米国食品医薬品局の認可待ちだ。
スマート・コンタクトで血糖値測定
コンタクトレンズと言えば、メガネと比べて自分のイメージを変えずにすむアイテムと考えられている。しかし、スマート・コンタクトレンズには、医療機器として発展する無限の可能性を秘めている。
涙には、さまざまな化学物質が含まれており、全身の健康状態を知らせる情報元となる。糖尿病や心臓病の患者にとって、涙は血液に変わる検査材料となる。
グーグルとスイスの医薬品大手ノバルティスは最近、共同で血糖値を測定できるスマート・コンタクトレンズの開発をすることで合意した。超小型の無線チップやグルコースモニターが埋めこまれ、患者の涙から血糖値をリアルタイムでモニタリングすることが可能なものになるという。実現すれば、針で指を刺して、血液検査をする必要はなくなる。また、そのデータがワイヤレスで自身や医師に送信されるシステムも開発される見込みだ。(編集KN)
「人民網日本語版」2015年2月15日