国家国防科技工業局が発表した情報によると、中国で積載量が最大の「長征5号」キャリアロケットは9日16時に北京で、ロケット本体の動力システムの試運転に成功した。これは長征5号の研究における重要な地上試験、中国がこれまで実施してきた中で最大規模・最長時間の動力システム試運転であり、長征5号の研究が重大な進展を実現したことを意味する。光明日報が伝えた。
長征5号ロケットの近地球軌道の積載量は25トン、静止トランスファ軌道の積載量は14トンで、世界の主流キャリアロケットの積載量に相当し、現役の長征シリーズのロケットの最大積載量の約2倍に達する。今回の試験に使用された「長征5号」ロケット本体は直径5メートル、全長約33メートルで、無毒・無汚染の液体酸素・液体水素を推進剤とする。点火後、ロケット本体の各システムが安定的に稼働し、エンジンが入力されていたプログラムに従い作動し、予定の目標を達成した。
長征5号は現在、試作品の開発段階に入っており、2016年に海南島に新たに建設される文昌衛星発射センターで、時期を見計らい初の飛行試験を実施する予定だ。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年2月10日