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新型の戦略的核関係を模索する中米 (2)

人民網日本語版 2015年02月10日13:15

 軍事科学技術分野のたゆまぬ成果および主要国が新しくし続ける武器発展計画のため、核兵器の役割および戦略的安定性の問題を討論する際には核以外の問題を考慮せざるを得ないことが増えている。こうした問題にはミサイル防衛、長距離攻撃システムの精確誘導、宇宙空間での能力、サイバー空間での能力などが含まれる。平和的発展という戦略的環境の構築を目標に、中米は核分野でも互いの懸念に基づく信頼醸成措置を必要としている。

 中国は核兵器の完全な廃絶を提唱し続けている。オバマ政権は「核なき世界」の実現という目標を打ち出した。核拡散防止、核セキュリティの確保、核軍縮の推進、原子力の平和利用の促進において、中米は互いに矛盾しない利益を有すると同時に、共通の試練に直面している。予測可能な時期において、こうした分野における双方の対話と協力の強化は、世界と地域の安全を守るうえで重要な役割を持つ。

 中国の核政策の理念と実践を系統的に理解することは、中米双方が核分野で実情にあった信頼醸成措置を定めるうえでプラスだ。中国の核政策は国家安全保障戦略を構成する不可分の一部だ。中国の核政策の形成と発展の道程は、中国の直面する特定の安全保障環境に適応したものだ。対外的安全に関わる分野では、米露など核保有国だけでなく、無数の非核保有国も同時に考慮に入れている。自国の安全保障上の利益だけでなく、世界と地域の平和・安定の維持も同時に考慮に入れている。現在の安全保障環境だけでなく、核兵器の完全な廃絶という目標を将来実現することも考慮に入れている。(編集NA)

 「人民網日本語版」2015年2月10日


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