〇自分の社会階層に対する認識の差、情緒の傾向に反映
「自分は社会のどの階層に属しているか」に対する認識の差は、かなり大きい。「自分が社会のどの階層に属していると思うか」という質問に対し、「上層あるいは中上層」と答えた人は3.4%、「中層あるいは中下層」は69.9%、「下層」は19.3%だった。この認識について、この10年の変化を見た場合、「社会の下層部にいる」と自認している人の割合は大幅に低下した一方、「中下層」が大幅に高まった。この変化から、マクロ的見地から見て、北京の社会構造が、「カンラン型社会(富裕層と貧困層が少なく、中間層が大多数を占める構造)」に向かう過渡期であることが伺える。
〇市民全体の幸福度が「中の上」レベル
北京市民全体の幸福度は57.6ポイントだった。このうち、「快楽度」は54.7ポイント、「価値観」は60.7ポイント、「満足度」は57.5ポイントで、全体の幸福度は「中の上」レベルだった。
「幸福度」が非常に低い人々は、「悲観的」「不満な気持ち」が目立ち、「幸福度」がやや低い人々は、「気持ちの変動が激しい」という特徴があった。「幸福度」が普通の人々は、「理性的」な人が多く、「幸福度」がやや高い人々は、「穏やか」で「不満な気持ち」が少なかった。「幸福度」が非常に高い人々は、「楽しさ」「楽観的」の情緒が顕著だった。
〇「住宅」「物価」「収入」が主要なストレス源
生活に対する市民のストレス度は、平均61.7ポイントだった。「生活のストレスが非常に大きい、あるいはわりと大きい」と答えた市民は全体の47.6%にのぼった。「生活上のストレスは、今後3年から5年、非常に大きくなる、またはわりと大きくなる」と予想する人は50%近くを占めた。「住宅」「物価」「収入」が、この10年間連続で、生活ストレスの主な原因となっている。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年1月26日