国家国防科技工業局は5日の「2015年国防科技工業工作会」で、月探査プロジェクト第3期再突入・帰還飛行実験機のサービスモジュールが、地球と月の引力が釣り合うラグランジュ点(L2点)での追加試験任務を完了し、1月4日午後11時にL2点を離れたことを発表した。1月中旬に月周回軌道に戻り、月探査機「嫦娥5号」の任務に向け軌道上の検証・試験を続ける予定だ。人民日報が伝えた。
サービスモジュールは1月5日8時現在、地球から44万5000キロ、月から5万7000キロ離れた地点に位置している。サービスモジュールのエネルギー供給はバランスが良く、状態も良好で、地上からの制御信号を適時キャッチしており、安定的に追跡している。その飛行制御およびデータ受信は正常で、各種試験を順調に進めている。国家国防科技工業局月探査・宇宙プロジェクトセンター副センター長の趙文波氏は、「中国の宇宙機が地球と月のL2点に到達するのはこれが初めてだ。サービスモジュールはL2点で3周飛行し、新たな科学探査任務を遂行し、軌道の設計、軌道の制御、軌道の維持に関する技術を検証した」と説明した。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年1月6日