東京の某大学に留学している上海出身の劉さんは、「実のところ、ほとんどの留学生は円安を歓迎していない。初めて日本に留学する中国人学生に限っていえば、円安は、留学経費を軽減させる効果がある。だが、日本に来てすでに数年がたち、生活面でも自立している私のような留学生にとっては、円安が続くと、賃金がますます低くなる。こうなれば、日本で就職する意味が全くなくなる」と語った。来年3月卒業予定の彼は、日本の某企業から内定をもらっているが、「日本で職に就くか、それとも帰国して就職するか」の選択に悩んでいる。
劉さんは、「日本で仕事を得ることは、世間で言われているほど難しいことではないと思う。だが、高給の仕事ややりがいのある仕事を探すことは、やはり難しい。現在の為替レートでは、住居代、食費、交際費などを差し引くと、いくらも余らない。これなら、まだ帰国した方がましだ。実家で暮らす限り、住居費や食費はかからない」と話した。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年11月11日