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中国企業、メキシコの高速鉄道プロジェクトを落札

人民網日本語版 2014年11月04日14:58

メキシコ通信運輸省は中国時間4日2時、中国鉄建をはじめとする企業連合体(コンソーシアム)が同国の首都・メキシコシティとケレタロを結ぶ高速鉄道プロジェクトを落札したと発表した。中国企業が海外で時速300キロの高速鉄道建設を請け負うのはこれが初となる。人民日報が伝えた。

▽メキシコ最大のインフラプロジェクトを中国が落札

同プロジェクトは、メキシコの現大統領が2012年に大統領選に出馬した際に発表した公約であり、国民からも大きな期待が寄せられている。メキシコ初の高速鉄道を着実に建設するため、同国は2013年から全世界を対象とする公開入札を開始した。

同プロジェクトは、メキシコ史上最大規模のインフラプロジェクトで、設計時速は300キロ、総延長は210キロ。日本の三菱、フランスのアルストム、カナダのボンバルディア、ドイツのシーメンスなど、世界各地の鉄道業界大手も入札に強い興味を示していた。

中国鉄建の総裁補佐兼中国鉄建国際集団董事長の卓磊氏は、「同プロジェクトは公示から入札までがわずか2カ月と短く、国外企業は入札書類を提出できなかった。これによって、最終的に中国鉄建をはじめとする企業連合体が『ダークホース』となり、巨額のプロジェクトを落札した」と経緯を振り返る。

▽コア技術は全て中国高速鉄道の技術を採用

同プロジェクトの契約額は44億ドルにのぼり、中国鉄建ら企業連合体は、設計、施工、設備製造、設置・試験・調整、技術サービス期間における運営・保守などを請け負う。高速鉄道の車両、列車制御システム、通信システム、分岐器などのコア技術は全て中国高速鉄道の技術を導入し、正真正銘の「全面的な海外進出」と言える。

資源統合、各方面との提携、互恵・ウィンウィンなどを掲げる中国・メキシコの協力モデルも、今回の落札につながった重要な原因の1つだ。中国鉄建国際集団党委員会書記の趙佃竜氏は、「入札の過程で、中国企業がプロジェクトを落札すれば現地のインフラ市場を飲み込んでしまうのではないかと懸念を示す人もいたが、中国鉄建は、高速鉄道プロジェクトの土木建設の労働力のうち、現地の労働者の数が中国人労働者の数を必ず上回るようにすることを承諾した。また、鋼材やセメントなどの主材料は全て入札で調達する。しかも、企業連合体にはメキシコの企業も4社含まれている」と語る。

ブラジルなどの南米諸国も現在、相次いで高速鉄道の建設を計画している。中国鉄建董事長、党委員会書記の孟鳳朝氏は「中国企業が海外で時速300キロメートルの高速鉄道建設を請け負うのは今回が初となる。同プロジェクトは、メキシコ周辺国家の中国企業および中国の技術に対する受け入れのモデルケースとなるだろう」と語る。(編集SN)

「人民網日本語版」2014年11月4日

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