上海市公安局が3日に明らかにしたところによると、同局はこのほど、一部の企業や個人からの告発に基づき、世論監督を名目に、虚偽の有償記事を掲載することで巨額の利益を得ていた大型虚偽報道事件を取締り、事件に関わったと見られる「21世紀網」の編集者および関係企業2社の担当者ら8人の容疑者を、刑事事件として法に基づき拘束した。新華網が伝えた。
警察の初歩捜査によると、財経専門メディア「21世紀網」の劉編集長、周副編集長および編集担当者数名は、2013年11月より、上海潤言や深鑫麒麟など財経関連のPR会社と結託し、「21世紀網」を主要プラットフォームとして、PR会社や業界のメディア記者を選抜するというやり方で、「上場」「上場計画」「再編」「モデルチェンジ」に関係が深い上場企業や著名企業を「ターゲット」として、非合法の営業活動を行ったと見られる。容疑者らは、「ポジティブな宣伝」を望んでいた企業から高額の報酬を受け取り、プラスの事実を誇張し、問題視される恐れがあるマイナス点を隠し、「ポジティブな報道」を行った。提携関係がない企業については、「21世紀網」など各プラットフォームは、彼らにとってマイナスとなる悪意ある攻撃的な報道を行った。このような方法で、企業に広告費を出して自分たちと手を組むよう迫り、企業や個人から膨大な額の広告費あるいは仲介料を受け取っていた。初歩調査によって、上海、北京、広東など各省(自治区・直轄市)の企業数十社がこの事件に関連している事実が明らかになった。
上海市公安局は3日、広東、北京、湖南など各地の公安機関の協力のもとに集中取締りを実施、事件に関与したと見られる容疑者の一斉逮捕に踏み切った。
事件のさらなる詳細については、現在も捜査が進められている。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年9月4日