|
指紋採集器の作動確認を行う人民警察官=26日、北京市西城区豊盛派出所 |
「北京市住民身分証指紋情報登録普及ウィーク」活動がスタートした。市公安局の全体計画に基づき、市公安機関は、2013年6月1日から、住民身分証への指紋情報登録作業を全面的に展開する。市民は今後、住民身分証の新規発行、更新、変更など各種手続きを行う際に、指紋情報の登録が義務付けられる。なお、有効期間内の身分証を保持している市民は、有効期間が満了するまで、現在の身分証を引き続き使用することができる。新京報が26日付で伝えた。
市公安局人口管理本部の史崇欣・副部長によると、今年6月1日から全市規模で実施する住民身分証への指紋情報登録作業では、身分証の大がかりな一斉切り替えは行わない方針という。北京市で初めて住民身分証の発行を申請する人は、申請の際、「指紋情報」を登録しなければならない。また、すでに住民身分証を保持しており、有効期限の更新や登録内容の一部変更を申請する市民も、「指紋登録」を行う必要がある。
有効期間内の身分証を保持している市民は、現在の身分証を引き続き使用することができる。有効期間内であっても、「指紋情報」が登録された新身分証の発行を希望する市民は、公安機関で随時切り替え手続きが可能。
■ほぼ全市民の指紋採取、10年以内に実現
史氏は、「住民身分証にほぼ全市民の指紋登録が終わるまで、8年から10年かかると見積もられている。その時には、公安部門が提供する人口関連情報サービスには、指紋情報も含まれる可能性が極めて高い」との見方を示した。
現在、身分証制度を導入している国家・地域は、世界で100以上あり、うち56カ国・地域の身分証には、指紋情報を登録されている。市公安局人口管理本部担当者は、「身分証の登録内容に指紋情報を組み入れることで、身分証の悪用や偽造・ねつ造などの違法行為を予防する効果が期待できる。また、国家機関や金融・電気通信・交通・教育・医療など各関連機関も、指紋情報にもとづいて身分証所持者の身分を正確に審査・弁別することが可能となる」と指摘した。
[1] [2]