中国最大の国際線ネットワークを有する中国国際航空と、世界航空大手の独ルフトハンザは7日、合弁会社の設立を発表した。これにより、世界4大経済体の国際線ネットワークが、かつてない規模の融合を実現することになる。新華網が伝えた。
ルフトハンザのカルステン・シュポーア会長兼CEOは、中国国際航空の宋志勇総裁と覚書に調印した。双方は提携範囲を拡大し、合弁企業の設立を加速する。この新たな合弁会社は、乗客により多様で柔軟性の高い航空便、多くの選択肢と乗り継ぎ便を提供する。
ルフトハンザと中国国際航空は、航空機のメンテナンス・修理などの提携を拡大する覚書にも調印した。スターアライアンスの一員として、両社は長期的に協力関係を維持している。今回調印された覚書は、両社による合弁会社設立の道を切り開いた。
シュポーアCEOは、「中国国際航空と提携でき喜んでいる。今後は当社の乗客、特に中国・欧州の乗客に対して、質の高い乗り継ぎ便とサービスを提供する。世界の大手航空各社との戦略的提携により、当社は世界4大経済体をより良く結び付けられるようになった」と語った。
これは米国、カナダ、日本との提携に続く、ルフトハンザの世界航空輸送業界における重要な業務提携だ。ルフトハンザはユナイテッド航空とエア・カナダの欧州・北米線、全日空の欧州・日本線と業務提携していた。中国とドイツの航空会社による合弁企業の設立は、中・米・独・日という世界4大経済体の航空網の全面的な融合を実現する。
ルフトハンザの関係者は、「中国国際航空との業務提携により、当社は各社との合弁・提携を強化し、米国に次ぐ世界2位の航空市場である中国に力強い国際線ネットワークを提供できる」と語った。新たな提携の内容については、早ければ冬(2014年10月末)のスケジュール表に反映されることになる。
ルフトハンザと中国市場の交わりは88年前まで遡ることができる。ルフトハンザは北京、上海、南京、青島、瀋陽、香港の6都市から、フランクフルト、ミュンヘン、チューリッヒ、ウィーンを経由し、78カ国の235の目的地に向かう便を持っている。
中国国際航空は2007年、世界最大の航空会社グループのスターアライアンスに加盟した。中国国際航空は約4億9000万人の乗客、中国最大の国際線ネットワークを有する航空会社だ。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年7月8日