中国商用飛機有限責任公司の大型旅客機「C919」の機体前部モジュールが、中航工業江西洪都航空工業集団有限責任公司でラインオフした。これは、国産大型旅客機の開発の過程において、初めて交付された大型モジュールだ。その順調なラインオフは、大型旅客機プロジェクトのすべての大型モジュールのラインオフと交付が始まったことを意味し、今年下半期に予定されている1機目の組み立てに向け、堅固な基礎を築いた。人民日報が伝えた。
機体前部モジュールには、前部客席、前部貨物室、再循環ファン室が含まれる。これは外板、客室の舷窓、客室の床、ベアリング部品などによって構成される筒状構造で、1600種以上の部品、1900種以上の工具が使用された。機体前部には、航空機構造の材料の性能を高め、航空機全体の重量を軽減するために世界最先端の第3世代リチウムアルミニウム合金が採用され、中国の民間用航空機としては初となった。
国産大型旅客機プロジェクトは、立案に向けた論証、実行可能性に関する論証、事前準備段階を終えて、すでに技術発展段階に入っており、詳細な設計を実施中だ。部品の製造が全面的に開始されており、大型モジュールの組み立てが始まっている。前部機体、中・後部機体、機首、中部機体、垂直尾翼など大型モジュールは、今後数カ月内に交付される予定だ。1機目の大型旅客機については、今年下半期に総組立を目指す。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年5月16日