中国では6月に全国統一大学入試が終わり、現在各大学は入学生募集攻勢のラストスパートに入っている。そんな中、北京航空航天大学(以下、北航)などの大学が、オフィシャルサイトのホームページに「美女」、や「イケメン」の画像をアップしPRに励んでいる。PRに「美女」を起用するスタイルは、ネットユーザーの賛否両論を呼んでいる。業界関係者は、「新入生を呼び込むために、学校側がPRしなければならない時代に入っている」との見方を示している。北京青年報が報じた。
「美女」が大学のPRの主役に
あるネットユーザーはこのほど、北航のオフィシャルサイトのホームページをスクリーンショットした画像を微博(ウェイボー)に投稿した。スポーツウェアを着てグランドに立ったり、アカデミックドレスを着て校舎の前で写したり、教室で授業を受ける同校の女子大生や男子学生が写っており、左下に「北航にようこそ」と書かれている。ネットユーザーらの間では、「北航の女子大生がこんなにきれいとは知らなかった」との声が上がっている。
ただ、同学は理工系で、女子大生より男子学生のほうが多いにもかかわらず、PR用の画像の男女比は1:1であるため、同校の学生が、「こんな男女比率の宣伝をしたら、男子学生ばかりが集まるのでは……」と突っ込みを入れている。
大学が「美女」を使って新入生を募集するのは、北航が初めてではない。昨年の6月には、北京の中国人民大学(以下、人大)が厳粛なイメージを取り払うため、オフィシャルサイトのホームページに、「美しすぎる卒業生」康逸琨さんの画像をアップ。ネットユーザーらの間で「人大女神」と呼ばれるなど、話題を呼び、一時サーバーがダウンするほどアクセス量が急増した。今年は、康逸琨さんの後を継ぐ、同校の「バイオリン女神」・楊帆さんの卒業写真がネット上で話題を呼んでいる。そのほか、北京外国語大学や西南交通大学(四川省)、浙江大学などが「美女」をアップした新入生募集を行っている。