中国地質科学院地質研究所の研究員である呂君昌博士はこのほど、広東省河源市で昨年発掘された恐竜の化石の鑑定と発掘地点の調査を完了した。結果、この化石は同市で初めて発見された鳥脚類の恐竜の化石であることが明らかになった。科技日報が伝えた。
呂氏は、広東省河源氏浜江大道と新興路が交わる場所(8カ所目)の化石発掘地点、および市街地西部と東源県万緑春天住宅街が交わる場所(9カ所目)の化石発掘地点を訪れて現地調査を行った。
その際、現地の考古学者が8カ所目の化石発掘地点の岩の中から、恐竜の卵の化石、卵の欠片、古生物の骨格と思しき化石を発見した。呂氏の現場での鑑定により、この「恐竜の卵」が白亜紀後期の恐竜から産み落とされたことが明らかになった。
呂氏は、「河源で初めて鳥脚類の恐竜の化石が発掘された場所で、恐竜の卵が発見された。これは極めて稀なケースだ。ここ以外の場所で、中国地質科学院の専門家は、恐竜と卵の化石を同じ場所から発見したことがない」と説明した。
呂氏は、「これは恐竜が当時、河源で卵を産み孵化するまでの間に、隕石、洪水、地震、火山の爆発といった突発的な要素により『卵と共に命を落とした』ことを意味する」としたほか、「現場で発見された古生物の化石は、恐竜の化石である可能性がすでに否定されている」と語った。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年6月18日