2014年1月17日  
 

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放射霧は人体に有害? 専門家が説明

 2014年01月17日14:44
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 冬の北京は頻繁に深刻な煙霧に見舞われる。近頃、「放射霧」という言葉がネット上で取り沙汰されている。多くの人がスレッドの中で、「放射霧とは電磁波を帯びた粒子を含む煙霧のことで、長期的に放射霧の中で生活すると身体の健康を損ねる」などと書き込んでいる。記者が複数の専門家に問い合わせたところ、いわゆる「放射霧」とは気象学の概念であり、電磁波とはまったく関係がないことが分かった。「放射霧」は多くの場合、好天気の予兆でさえあるという。北京晩報が伝えた。

 ネット上のいわゆる「科学系掲示板」には、このような書き込みが多く見られる。「放射霧の健康被害に注意。大気中には電磁波を帯びた粒子が充満しており、これが絶えず放射線を放出するからだ」。昨日、東城区と豊台区の市民十数人に取材したところ、「放射霧という言葉を聞いたことがあるが、意味は分からない」との回答が得られた。

 「放射霧」は本当に放射性物質を含む煙霧のことなのだろうか?北京大学環境学院、中国科学院大気物理研究所の専門家は、これをはっきりと否定した。専門家によると、放射霧とは地表の放射冷却の働きにより、地表の水蒸気が凝結して形成される霧のことで、放射性物質を含むという意味ではない。放射霧は中国北方の冬・初春・晩秋などの季節に発生しやすい。主に良く晴れた微風の日、地上に水蒸気が豊富に含まれる夜間もしくは早朝に発生する。太陽が昇り地表の温度が上昇すると、放射霧も直ちに蒸発しかき消される。そのため早朝に見られる放射霧は、その日の好天気の予兆であることが多い。民間には、「早朝に霧が発生すれば、穀物を干すことができる」、「10回の霧の日のうち、9回は晴れ」という言葉がある。中国科学院の専門家は、「現在の北京は汚染物質の排出量が非常に深刻で、不利な気象条件により都市部の煙霧が発生しやすい。煙霧に含まれるPM2.5、二酸化硫黄、窒素酸化物などの汚染物質は、人体の呼吸器や心血管に悪い影響をもたらす」と指摘した。(編集YF)

 「人民網日本語版」2014年1月17日

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