英「フィナンシャル・タイムズ」電子版がこのほど伝えた報道によると、最近、「パパ!どこ行くの?」というリアリティ番組が中国大陸部で高い人気を集めている。中国人の育児スタイルが正しいか否か焦慮する中流階級の心理にマッチしたためだ。出演する子どもゲストはよちよち歩きの子どもと大差はなく、彼らと彼らの父親が一緒に国内中部の沙漠に送られテント生活をし、村で食料を探している。iPad、ジャンクフードとともに成長した世代がキャンプのコッヘル、簡易トイレなどつらい環境下で生きられるのか?より的確に言えば、彼らの父親はこのような環境で生存できるのか?
「パパ!どこ行くの?」は外国番組、韓国の芸能人の父親とその子どもを描いたバラエティを真似たと報道されている。しかし中国の「パパ!どこ行くの?」は「芸能人パパ」がお湯を沸かし、靴ひもを結ぶことができるか試すだけでなく、さらに奥深い意義があるとしている。中国の第二代「小皇帝(一人っ子)」は現在育ち盛り。一人っ子であり、両親も一般的に一人っ子だ。彼らが両親に比べいっそう溺愛に慣れ、幼稚でわがままになるのか、誰でも知りたがっている。
「中国青年報」が最近行った調査の結果、この番組を観る人のほとんどの理由は、仕事のストレスと育児のストレスをいかにバランスさせるか学ぶためで、芸能人の家庭生活がどのようなものか知りたい、と答えた人はわずか4分の1だった。番組は先月、上海社会科学院・一期学術シンポジウムのテーマにさえ取り上げられた。シンポジウムは「小皇帝」の両親に、子どもをより独立させながら、父親がより多くの時間を子どもと過ごすよう促した。
西側諸国の両親の多くは育児の際、簡単な方法を選ぶ。自分達の両親の過去のやり方の反対であればよいのだ。報道によると、「パパ!どこ行くの?」は中国の新世代両親に真似をするよう奨励しているようだ。すなわち中国人の育児スタイルに革命を起こし、溺愛、大目に見る、過保護を拒絶し、少なくとも彼らが幼い頃受けたそれらを、より少なくすべきだという。
中国の子どもが直面する危険は、民衆が思っているほど深刻ではないかもしれない。彼らの第一代「小皇帝」両親が心配するほど、深刻ではないかもしれない。しかしその答えを知りたければ、子ども達がティーンエイジャーになるのを待たなければならない。(編集HT)
「人民網日本語版」2014年1月17日