蛟竜号 潜水作業を停止もサンプル採集で成果
有人潜水艇「蛟竜号」の母船「向陽紅09」は6月30日、南中国海の海山区から1日の距離がある海域で作業を行う。6月29日の海底サンプル採集に続き、同船の科学者チームは6月30日にCDT(塩分濃度・深度・温度測定器)と海水微粒物ろ過器を投下した。科技日報が伝えた。
3台の海水微粒物ろ過器は夜になり、甲板に引き上げられた。科学者が機器からフィルターを取り出すと、少量の灰色の固形物が見つかった。科学者チームによると、1台当たり約350リットルの海水をろ過したという。これら微粒物のサンプルは、同海域の海洋生物化学情報の解析に役立てられる。
最近の高波を受け、蛟竜号は海山区で1度しか潜水作業していない。向陽紅09はその他の時間を利用し、海底の沈殿物の収集、海水の関連データの測定といった通常作業を実施している。
本日は昼から夜にかけて強風・大雨が予報されている。台風通過ルートが予想よりも近いことから、向陽紅09は今夜遠くの海域に移動する。海山区の作業に戻るまで、少なくとも2日間が必要と見られる。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年7月1日