「蛟竜号」の深海探査 奇妙な現象を発見
中国の有人潜水艇「蛟竜号」が19日、55回目の潜水作業を行った。初めての科学的な利用を中心とした潜水作業であり、試験的応用航行による3回目の潜水となる。香港浸会大学の邱建文准教授が初めて同号に乗り込んで南海の冷泉区で潜水を行い、忘れがたい深海探査の旅を成功させた。中国海洋報が伝えた。
「海底の世界は素晴らしい。海底では時間が飛ぶように早く過ぎ、毎分毎秒新たな発見があった。冷泉区は私の想像とは異なり、浅水区の生物群落と同様に密集していた。」海上に戻った邱准教授は興奮した様子で語った。
今回潜水したのは他に2人の乗組員、葉聡氏と付文韜氏だ。「蛟竜」号は海底巡航・観測やマーカーの設置、高精細画像の撮影、冷泉区のサンプル採取(生物、水、地質)といった作業を実施しただけでなく、海底の様子を大量に撮影し、クモガニ1匹、ミドリイシ族のサンゴ1株、石筍状の白いサンプル1点(ガラス海綿と見られる)、沈積物サンプル4点、多毛類蠕虫1匹、コマチコシオリエビ 1匹、ピンクエビ1匹、二枚貝(イガイ)80匹、ピンクエビ26匹、重さ約1キロの炭酸岩塩のサンプルを取得した。
邱建文准教授は「潜水前に計画した海底科学作業項目は全て完了した。「蛟竜号」が優れた作業能力を備えることを表すものだ」と語る。(編集YH)
「人民網日本語版」2013年6月20日