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蛟竜号 科学者を乗せ初の潜水

 同済大学の周懐陽教授(52)は18日、有人潜水艇「蛟竜号」に乗り潜水した、初の「乗客」となった。潜水を無事に終え、潜水艇から出た周氏は、出迎えた5人の科学者から「頭から水をかける」という特別な方法で歓迎を受けた。バケツ5杯の水を頭からかぶり、全身ずぶ濡れになった周氏は、大きな拍手と喝采に包まれた。人民日報が伝えた。

 蛟竜号は17日、今回の航行で1回目となる潜水作業に成功し、重大な発見をしたのに続き、18日に南中国海北部の冷泉作業区で、2回目の潜水作業を実施した。9時20分の潜水開始から午後3時56分の浮上までの6時間余りで、各種潜水実験を順調に完了した。

 蛟竜号は今回で計54回目の潜水となる。周氏は幸運にも蛟竜号の初の乗客となった。

 今回の潜水は、技術・科学応用の融合により、長基線測位システムの性能を確認し、ソナーの実験を行い、海底の関連環境データを収集した。また蛟竜号は炭酸塩、生物、微生物のサンプルおよび海水のサンプルを収集した。

 ◆科学者が母船に乗船、潜水調査に備える

 科学任務および科学目標の需要に基づき、今回の航行では14人の科学者(地質、生物、環境など)が選ばれ、研修を実施した。第1段階では、周氏の他に5人の科学者が母船に乗船している。これらの科学者らは航行の第1段階の潜水で、1人ずつ蛟竜号に乗り込み潜水調査を実施する予定。

 今回の試験的応用期間中、蛟竜号は1回の潜水につき操縦士2人と科学者1人を乗せることになる。操縦士の熟練と経験の蓄積に伴い、将来的な業務化応用期間には、1人の操縦士と2人の科学者で海底調査を行う可能性がある。

 蛟竜号は6月17日に今回の航行で初となる潜水を実施し、最大深度が1509メートルに達した。同潜水艇の3人の設計師が潜水し、冷泉区の生物の高画質画像を撮影し、炭酸塩やイガイのサンプルを持ち帰った。(編集YF)

 「人民網日本語版」2013年6月19日

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