有人潜水艇「蛟竜号」 初の乗客を乗せ潜水へ
有人潜水艇「蛟竜号」は17日午後4時30分頃、南中国海―冷泉区の海底から母船の甲板に帰還した。これは蛟竜号の初の試験的応用航行の、第1回潜水任務が順調に完了したことを意味する。今回の航行では4時間に渡る水中作業が実施された。現場総指揮者は、今回の潜水は予定されていた以上の成果を得ることができたと述べた。人民日報が伝えた。
蛟竜号は18日に初の「乗客」、同済大学の周懐陽教授を乗せて潜水する予定だ。
◆海底生物の発見、研究の重要な力に
蛟竜号の試験的応用航行の現場総指揮者である劉峰氏は、「今回の潜水は技術的潜水であり、予定されていた以上の成果を得ることができた。まずは潜水艇の技術的状態が非常に安定的で良好であることを確認し、次に長基線測位システムの初の実験が大成功を収め、潜水艇が操縦どおり動くことが確認された。さらに潜水士の操縦技術を確認し、潜水艇で海底から300メートル以上の海底山脈に登頂した」と説明した。
劉氏は、「今回は技術的潜水であったが、有人潜水艇が同海域で冷泉区を探査するのは初のことで、多くのイガイやクモガニなどの海底生物を発見し、深海生物の共同体や冷泉区の研究に力強い支援を提供した」と語った。