蛟竜号、初の女性搭乗者が帰還
中国有人潜水艇「蛟竜号」初の女性搭乗者、同済大学海洋・地球科学学院の楊群慧准教授が20日17時頃、蛟竜号の母船である「向陽紅09」に帰還した。蛟竜号は冷泉区の地形を測量し、水のサンプルなどを持ち帰った。新華網が伝えた。
母船の科学者は無事甲板に戻った楊准教授に水をかけ、祝賀の意を表した。楊准教授は、「蛟竜号で潜水した感覚は良好で、非情に興奮している。蛟竜号は今回、冷泉区の地形を測量し、水のサンプルなどを持ち帰った」と語った。
楊准教授は、「蛟竜号により持ち帰った水のサンプルは、冷泉区の保圧水だ。これは一般的な調査設備では実現が困難であり、冷泉区の研究に対して高い科学的価値を持つ」と指摘した。
楊准教授の乗った蛟竜号は20日10時頃に着水し、注水を終えてから潜水を開始した。蛟竜号は約7時間潜水し、約5時間に渡り作業した。今回は中国国家深海基地管理センターの唐嘉陵氏が操縦を担当し、中国科学院声学研究所の張東昇氏が設計師として、楊准教授が科学者として潜水作業に参加した。