<企画>有人潜水艇「蛟竜号」、試験的応用潜水の最新状況
クリークして、最新ニュースへ
■ 背景紹介:--------------------------------------------------
・試験的応用を実施
中国の有人潜水艇「蛟竜号」は、試験的応用を実施するため6月10日に青海から出航した。今回の任務では、複数の科学者が蛟竜号に乗り込み、深海での調査を行う。
蛟竜号は昨年7月、太平洋のマリアナ海溝で水深7062メートルの中国有人潜水記録を樹立した後、海上試験を終了し、今年から試験的応用段階に入った。現在は、蛟竜号の本体、船舶・水上サポートシステムの準備が計画通り進められている。
・これまでの任務との相違点
これまでの海上試験とは違い、蛟竜号は今回、試験的応用として、本格的な業務化運行に入る前の技術性能の完備や人材育成を実施する。
また、科学者による潜水も今回から徐々に始めていく。
・3段階の任務を実施
第1段階は43日間で、6月初旬に青島から出航し、主に南中国海の特定海域で測位システム試験を実施し、同時に南中国海深海科学計画の科学研究を実施する。
第2段階は42日間で、7月中旬にアモイを出港し、主に中国大洋協会多金属団塊資源契約区で、海底のビデオ撮影による断層の調査やサンプル採集を実施し、深海生物の多様性や団塊資源の面積が占める比率の予想に向け、資料とサンプルを提供する。同時に通常の環境調査を実施し、環境基準線データを収集し、国際海底機構と締結した「多金属団塊資源契約」の義務を履行する。
第3段階は28日間で、北西太平洋のコバルトリッチクラスト資源調査区で測量とサンプル収集を実施し、海山区の環境管理計画に技術支援を提供する。
蛟竜号の試験的応用が順調に進めば、中国は超深海帯における科学研究の面で、世界をリードする成果を手にする可能性がある。
■ 最新状況---------------------------------------------
9月9日 蛟竜号 2013年の試験的応用航行を完了
9月7日 女性科学者が初の潜水
9月4日 蛟竜号が采薇海山に潜水 豊富なサンプルを収集
9月3日 第3航行段階で初の潜水を実施
8月31日 第3航行段階の任務に向かう
8月18日 太平洋北東部の調査を完了
8月15日 太平洋の自然保護区で潜水実施
8月12日 蛟竜号が海底で「登山」 岩石のサンプルなどを採集
8月11日 六本腕のヒトデなどの捕獲に成功
8月7日 7日より第2航行段階の任務を開始
多金属団塊資源契約区で潜水へ
8月6日 作業海域に到着
8月1日 蛟竜号 日付変更線を跨ぐ
7月29日 中国人科学者 蛟竜号の大洋初潜水に備える
7月24日 蛟竜号 緊急時脱出訓練を実施
7月21日 蛟竜号の検査を実施、状態は良好
7月19日 有人潜水艇「蛟竜号」 第2・3段階の航海を開始
7月11日 蛟竜号、試験的応用の第1段階を完了 3つの過去最高記録
7月10日 蛟竜号の試験的応用、第1段階における最後の潜水実施
7月9日 蛟竜号、南中国海の冷水湧出帯で様々な生物を採集
7月8日 蛟竜号、南中国海の冷水湧出帯で再び潜水へ
7月7日 蛟竜号 深海から巨大ナマコを持ち帰る
7月3日 試験的応用航行で初の3000m級潜水を実施
7月2日 蛟竜号の潜水士6人を一般公募 2人は女性に
6月30日 サンプル採集で成果
6月27日 水深4000メートルでの試験を予定
6月26日 午後5時頃に南中国海の海山作業区に到着
6月25日 再出発:蛟竜号が厦門を出港 海山区の作業に向かう
6月20日 4回目の潜水:初の女性搭乗者が帰還
蛟竜号、アモイ港に一時帰港
6月19日 3回目の潜水:香港浸会大学・生物学部の邱建文准教授を乗せた
【動画】「蛟竜号」の深海探査 奇妙な現象を発見
6月18日 2回目の潜水:初の「乗客」、同済大学の周懐陽教授を乗せた
6月17日 1回目の潜水
6月13日 南中国海の冷泉作業区に到着
6月10日 江蘇省江陰市を出港
■ 関連企画:--------------------------------------------------
「蛟竜号」 5000メートル級の潜行実験全記録
(編集JZ)
「人民網日本語版」 2013年6月21日