古典・名作の読書 思考能力を強化
【中日対訳】 簡単に理解できる作品は気軽に楽しく読めるかもしれないが、脳を鍛えてくれるのは古典・名作だけだ。英デイリー・テレグラフ紙はこのほど、「最新の研究によると、シェイクスピアなどの純文学を読み、内容を振り返ることで、脳の思考能力が強化される」と報じた。生命時報が伝えた。
英リバプール大学の科学者・心理学者・言語学者は、30人のボランティアにシェイクスピア、ワーズワース、T.S.エリオットなどの名作を読ませ、脳の活動状況をスキャンした。その後さらに読書の内容を分かりやすい現代の作品に切り替え、ボランティアの脳を再びモニタリングした。その結果、「チャレンジ性」のある作家の散文や詩は、脳波を刺激しやすいことが明らかになった。活発な脳波は、脳が活発に反応していることを示す。科学者は、このような刺激は読書の興味を維持し、本を読み続けるのに役立つと指摘した。
同研究はまた、詩を読むことにより右脳の活動が活発化し、読者に自身の生活と結びつけ反省を促すことを明らかにした。同研究の担当者、リバプール大学の英文学教授は、「純文学は大脳のロケットエンジンのようなものだ」と語った。中国人の場合は、四大名著(三国志演義、水滸伝、西遊記、紅楼夢)などの古典作品を読むことで、思考回路が豊かになるかもしれない。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年1月28日