月探査プロジェクトが第3期へ、嫦娥5号は2017年頃に発射予定 (2)
(1)中国の宇宙船による地球外天体における軟着陸の初成功。(2)中国の宇宙船による地球外天体における巡視・探査の初成功。(3)月面探査機の遠隔操作の初成功。(4)中国大型深宇宙ステーションの初開発、深宇宙制御・通信網の初歩的な建設。(5)月面の各形式による科学探査の初成功など。
呉報道官は、「嫦娥3号の理論上の寿命は1年、月面ローバーは3カ月だ。嫦娥3号は現在、着陸機のその場での科学実験、月面ローバーの自動巡視・探査を開始しており、科学調査任務を続々と展開していく」と述べた。
◆嫦娥5号、開発が順調
呉報道官は、「嫦娥3号の任務成功後、月探査プロジェクトは第3期に入る。その主な目標は、無人・自動のサンプル収集後の帰還だ。現在の状況を見る限り、この任務を遂行する嫦娥5号の開発は順調に進んでおり、2017年頃に完成し、時期を見計らい打ち上げる予定だ」と表明した。
呉報道官は、「月探査プロジェクト第3期の任務は、嫦娥5号と嫦娥6号が遂行する。第3期はより困難な任務が予想され、月面離陸技術、月面サンプル包装技術、月周回軌道のドッキング技術、地球帰還の高速再入帰還技術など、多くのコア技術を把握する必要がある」と説明した。
呉報道官によると、技術者らは嫦娥3号のバックアップ機である嫦娥4号を改造し、技術・科学目標を最適化し、嫦娥5号の任務に向けた一部のコア技術を検証することを検討中だ。