北京 女性と接触事故の外国人男性が本国送還へ
あるカメラマンが撮影した「転んだ中年女性を助けた外国人の若者が逆に1800元をゆすられる」と題された写真が3日に報道され、大きな話題を集めた。北京の警察は同日夜、外国人の若者はオートバイを無免許運転して中年女性に接触して転倒させたと報告。写真を撮影したカメラマンが公開で謝罪する顛末となった。
北京市公安局の公式微博(ウェイボー)によると、朝陽区左家荘の交差点で2日、外国人男性が乗ったオートバイと中年女性が接触して軽度の交通事故が発生し、女性は軽傷を負った。警察側によると、監視カメラ映像や現場での状況確認により、外国人男性はオートバイの免許を持っておらず、オートバイはナンバープレートが登録されておらず、2人乗りで、逆走するなどの交通規則違反を犯していたことが明らかになった。「中華人民共和国道路交通安全法」及び関連の法律・法規に基づき、当事者はすでに7日の行政拘留と1500元の罰金を科せられている。
不法就労は5日の拘留と罰金5千元、本国送還へ
これより前、ある自称外国人男性が明らかにしたところによると、当該の外国人男性「ルーカス」(音訳)容疑者は英国で育ったイタリア人で、北京に来て6年になるという。
報告で警察側は、調査により同男性とその父親が北京で許可を得ずに不法就労していたと明らかにしている。警察は「中華人民共和国出入国管理法」の規定に基づき、男性に5日の行政拘留と罰金5千元、その父親に14日の行政拘留と罰金1万元の処罰を科した。同時に2人を不法に雇用していた会社にも法律に基づき2万元の罰金を科したという。
「処罰の後、法律に基づき国外退去となる」。北京の警察の報告によると、外国人が中国で生活するには中国の法律・法規を遵守しなければならず、警察も法律に基づき北京在住の外国人の合法的な権益を保護し、北京での仕事や生活での安全を保障する、としている。
警察側の担当者はまた「不法行為に対して警察は法律に基づき調査処分を行い、首都の社会的治安のよい秩序を確保する」と語った。(編集YH)
「人民網日本語版」2013年12月12日