信販会社の学費ローン好調 大学と連携、手続き簡単に
【伊沢友之】信販会社大手が、大学などと提携した学費ローンの取扱高を伸ばしている。申し込みや審査の手続きを簡単にしたことで、慌ただしい受験生の親の要望に応えているためだ。景気低迷で、教育費の捻出に苦しむ家庭が増えていることも背景にある。
保護者が信販会社にローンを申し込むと、提携相手の大学や短大、専門学校に学費が直接振り込まれる仕組み。金利は年4%台が中心だ。
オリエントコーポレーションの2011年度の取扱高は145億円で07年度の約4倍。09年度から本格参入したジャックスは3倍強、同じくセディナも約2倍に増えた。3社とも12年度は2けたの伸びを見込む。
銀行が扱う教育ローンは窓口での手続きが必要なケースが多く、審査も1週間程度かかるが、信販会社だとネットで申し込みができ、審査も最短1日で済む。合格発表後、すぐに入学金などを用意しなければならない家庭にとって、使い勝手がいい。
全国大学生活協同組合連合会の調査によると、奨学金を受け取る学生の割合は過去最高水準。教育費の捻出に悩む家計の厳しさは増している。
asahi.com 2013年1月14日
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