韓国経済は依然として低成長の状態だが、「お得意様」の中国人観光客の激増により、韓国の主要免税店は第1四半期の売上で新記録を樹立した。韓国・聯合ニュースの報道を引用し、中国経済網が伝えた。
ロッテ免税店が28日に発表した情報によると、同社の第1四半期の売上は前年同期比15%増と激増し、8800億ウォン(約880億円)で記録を更新した。新羅免税店の売上も18.7%増の5243億ウォン(約524億3000万円)に達し、新記録を樹立した。
第1四半期は免税店の閑散期であるはずだが、今年第1四半期の売上は、販売のピークを迎える第4四半期に並ぶ規模となった。新羅免税店の担当者は、「韓国国内の消費者の売上は例年とほぼ横ばいになったが、中国人観光客の売上が大幅に増加した。これは第1四半期に免税店が好調な売れ行きを記録した主因だ」と指摘した。
韓国の主要免税店の2013年の売上は、前年比で約10%増加した。近年の20%にも及ぶ増加率と比べるとやや見劣りするが、販売不振が続く百貨店と比べれば最高記録を更新し、安定成長の勢いを見せている。円安により日本人観光客が激減しているが、中国人観光客は大幅に増加しており、免税店にとって最大の貢献者となった。
中国人観光客に最も好まれる商品は、韓国現地の化粧品、アクセサリー、腕時計、電子製品、炊飯器となっている。気前のいい中国人観光客をより多く引きつけるため、ロッテ免税店は中国人観光客が最も好むカルティエの専売店の面積を231平方メートルに拡大する。これまではその他のブランドと同じカウンターで売られていたロレックスやオメガなどのブランドの専売店も開設し、売上増を促す。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年4月29日