中国自動車市場 発展の潜在力に期待感=S&P
スタンダード&プアーズ(S&P)は報告書の中で、中国自動車業界は国内外の自動車メーカーにとって、魅力的な成長のチャンスを持っていると指摘し、中国自動車メーカーの成長のポイントは成長戦略の変化にあると暗示した。米ウォール・ストリート・ジャーナル誌の8月7日の記事を引用し、環球網が伝えた。
S&Pの信用アナリストの孔磊(Matthew Kong)氏は、「当社は中国の巨大な市場、低水準の自動車保有台数が、需要を支え続けると判断している」と語った。同社は、2013年の中国の乗用車販売台数が、10−15%増加すると予想している。この数値は2011年までの10年間の17−19%という増加率には及ばないが、米国を除くその他の主要地域の5%以下の増加率と比べれば、非常に高い水準と言える。
同報告書は、「海外自動車メーカーが大型国有企業を合弁先としてから、多くの中国民間の設備製造メーカーも自社ブランドの自動車の開発を開始した。業界の統合により、中国本土の旧設備製造メーカーが発展し、自社より大規模な海外自動車メーカーとの競争において、より有利な地位を占めることになる」と分析した。
孔氏は、「M&Aは国内自動車メーカーの市場シェアの拡大、製品ラインナップの充実化、研究コストの削減を促す」と指摘した。これらのメリットが最終的により高い競争力となり、経営効率アップおよびコスト削減の面で示されることになる。
孔氏はまた、「技術、環境保護基準、急速に変化する消費者の好みが資金需要の増加を促すにつれ、コンパクトカーの製造メーカーの競争力がかつてないほど深刻な打撃を受ける可能性がある。業績不振の自動車メーカーは、これにより苦境に立たされるだろう」と警鐘を鳴らした。同報告書は、「国内自動車メーカーが、海外自動車メーカーとの差を縮められなければ、中国自主ブランド車の今年の市場シェアは、40%を割り込むだろう」と予想した。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年8月9日