銀行カード利用料値下げ 四大銀行は60億元の減収 (2)
ここ数年でアクワイヤリング市場に急速に食い込んだ第三者決済機関・快銭の関国光最高経営責任者(CEO)は27日、新しい規範では、正規の経営を行うアクワイヤリング業務取り扱い機関を対象に手数料の変動を認めるなどの保護メカニズムをうち出している。手数料の引き下げは、市場がより開放に向かうことを示すと同時に、第三者決済機関にとっては単一の製品や単一の業務によって持続的な成長を達成することの限界を示すものといえる。
▽形を変えた中小企業への補助金
手数料引き下げは銀行にどれほどの影響を与えるだろうか。
ある国有銀行の関係者によると、一般の銀行カードの主な収入源は、カード利用による手数料収入、分割払いの利息、年会費などだ。現在は分割払いの利息が最も大きな割合を占め、手数料収入は半分以下に減っており、一部の銀行は半分をはるかに下回るという。
中間報告によると、四大国有銀行の上半期の銀行カードによる収入は300億3700万元で、カード利用手数料がおよそ半分を占めるとすると約150億元だ。これが20%引き下げられれば半年で30億元の減収となり、年間では60億元の減収となる。
中国財経大学の郭田勇教授によると、銀行が減収になる部分は中小企業に補助金として回ることになるという。(編集KS)
「人民網日本語版」2012年11月28日