銀行カード利用料値下げ 四大銀行は60億元の減収
銀行カードの利用手数料が来年2月25日から引き下げられる。食事や娯楽を提供する店での利用手数料は37.5%の値下げとなり、その他の店では22-24%の値下げとなる。四大国有銀行(中国工商銀行、中国銀行、中国農業銀行、中国建設銀行)だけでも年間の手数料収入が60億元減少する見込みだ。「新京報」が伝えた。
▽アクワイヤリング市場を保護
中国人民銀行(中央銀行)がまとめたデータによると、今年第3四半期(7-9月)末現在、全国の銀行カード決済ネットワークの加盟店舗は438万9200店に達し、ネットワークに連動した販売時点情報管理システム(POSシステム)の端末は668万9千台になった。
人民銀の規定によると、現在は加盟店舗がPOS端末を利用する場合にカード利用手数料を支払う必要があり、支払われた手数料のうち7割はカードを発行した銀行に、2割はアクワイヤリング業務を取り扱う銀行に、1割は中国銀聯にそれぞれ入ることになっている。消費者が工商銀行の発行したカードを農業銀行の設置したPOS端末のある店で使用して買い物した場合、10元の手数料が発生し、うち7元を工商銀行が受け取り、2元を農業銀行が受け取り、銀聯は残りの1元を受け取ることになる。
値下げは既定路線だが、アクワイヤリング業務取り扱い機関には一定の留保があり、同業務の標準的なサービス価格を基準値とし、実際の業務執行の中ではこの基準値の上下10%内での手数料の変動が認められている。