中国が「高速鉄道外交」を積極的に展開するのは、中国の産業のモデルチェンジ・アップグレード、経済のさらなる発展の促進の客観的な需要によるものだ。中国の高速鉄道の海外進出は、近年になり豊富な成果を手にしている。中国は2009年にロシア・米国と、高速鉄道発展に関する提携覚書を締結した。中国は2010年末までに50余りの国・地域と高速鉄道の提携関係を結んだ。提携意向書に署名した国には、イラン、ラオス、タイ、ブラジルなどが含まれ、契約金額は260億ドルに達している。
中国の高速鉄道の発展は、中国経済の労働集約型から技術集約型への変化の縮図だ。中国が「高速鉄道外交」を積極的に推進し、中国の高速鉄道の海外進出を推進することで、国内の余剰生産能力を消化し、国内産業のアップグレードを促進できる。中国の対外貿易の製品構造にも変化が生じ、中国は徐々に「シャツを飛行機と交換」から、「高速鉄道を米と交換」、「高速鉄道を牛肉と交換」という新時代に移る。
中国の積極的な「高速鉄道外交」の推進は、中国の地域協力促進、ウィンウィンの深化に向けた重要な措置だ。中国の「高速鉄道外交」は各国の関心事に配慮しており、相互補完を実現し、両国・各国に利益をもたらす。また中国と関連国の各分野の協力と融合を促し、貿易のアップグレードを実現し、利益の融合を深化する。さらには人の流動を奨励し、文化交流を促進し、友好の絆を形成する。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年1月2日