北京市発展改革委員会の副主任である趙磊・報道官は20日、下半期に公共交通機関の料金制度に調整を加えることを明らかにした。路線バスや地下鉄の料金をこれまでの「全区間均一」から、「一定間隔で料金が上がっていく」制度に調整するという。また、毎日地下鉄を利用しているサラリーマンの負担を軽減するために、サラリーマンの利用の多い路線で、有効期間が1週間、半月、1カ月、1四半期(3カ月)などの定期券を導入することも検討しているという。新京報が報じた。
趙報道官によると、これまで全区間均一の路線バスの料金は、1回につき1元(約17円)。乗車カードを持っていれば4角(約7円)、学生カードを持っていれば2角(約3円5銭)だった。下半期に改革を実施し、「一定間隔で料金が上がっていく」制度へ変更するに当たり、まず公聴会を開催するという。
料金調整が必要な2つの理由
趙報道官によると、北京ではここ6年、公共交通機関の利用者が66%増加し、延べ70億人以上に達している。世界人口とほぼ同じ数だ。うち、地下鉄の利用者が約4割の延べ30億人を占めている。ただ、北京の地下鉄料金には、▽乗車距離が最短で400メートル、最長で88キロであるにもかかわらず、料金が一律2元(約33円)と、公平さに欠ける▽料金が他の都市と比べて顕著に安い---という問題が残っている。
2013年、北京は公共交通機関の運営補助に103億5千万元(約1708億円)を投じただけでなく、その他の名目でさらに96億6千万元(約1594億円)が投じられた。合わせて200億元以上が路線バスや地下鉄に費やされた計算になる。(編集KN)
「人民網日本語版」2014年3月21日