北京警察は2日、社会一級治安対策マニュアルを発動させた。地下鉄では、危険物が駅構内に持ちこまれることを未然に防ぐため、警戒の取り組みを強化。「カバン・液体は検査の対象、不審者は職務質問の対象」が徹底実施される。新京報が報じた。
■地下鉄:危険物持ち込みへの警戒強化
北京市公安局は、社会および重点エリアにおける治安対策を全面的に強化することとした。約2万7千人の警官を現場に配置し、自主防犯組織による集団監視体制を敷き、巡視頻度、任務遂行率、逮捕率をさらに高める。また、市街地中心部、多くの人が集まる商業エリア、大学構内、病院、空港、駅、長距離バスターミナル、地下鉄、バス乗り場など重点場所の警備体制や治安業務を強化する。
警察は、利用客が非常に多いという地下鉄の特徴に対応するため、パトロールや秩序維持などの業務を強化し、乗客が地下鉄に持ちこむ物品については、「カバン・液体は検査の対象、不審者は職務質問の対象」を徹底実施し、危険物が地下鉄構内に持ち込まれることへの警戒を強化する
■学校:パトロール強化
北京市公安局は、武装警察・特別警察・巡査・保安担当者・自主防犯組織の力を結集させ、街頭パトロールや治安業務を強化する方針。特に、重点エリアでのパトロール・治安業務と夜間パトロールを重視する。また、小・中・高校や幼稚園でのパトロール・治安業務をとりわけ強化し、強力な保安体制を敷き、学校内の安全を確保する。
■不審者が北京に入ることに対する警戒強化
北京首都国際空港公安支局も、治安・警戒ランクを高め、パトロールにあたる警官は全員、拳銃を携帯することになった。
また、北京市公安局は、水道・電気・ガス・石油ネットワーク、金融ネットワーク、物流センターなどの重点企業を対象に、全面的な安全検査を継続的に実施する。銃刀類・爆発物の持込みは「例外なく」認めず、液化ガス・化学工業原料・物流などの重点業界や危険物関連業界に対する安全監督管理業務も強化する。
北京警察は、周辺の省市と提携し、北京をめぐる「都市防衛ライン」警備協力体制をスタートさせる。北京の外では、「三路防衛ライン」体制を始動、不審な車両をつぶさに取り調べる。周辺部との境界にある検査所や主要幹線道路など北京につながっている道路では、24時間体制で厳しい検査が実施され、通行許可証の記載事項と一致しない車両、無免許運転車両、ナンバープレートを隠した車両、警察の姿を見ると逃げる車両、制止を無視して突進する車両などの不審車については、「車をつぶさにチェック、運転手の身元を確認する」ことを徹底し、検査・チェック漏れを無くし、テロリストや異常な行動に出る恐れのある人物が北京に入り込んで凶悪事件を起こすことのないよう、厳重な警戒態勢をとる。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年3月5日